おすすめスポット2
「陽の死んだ日」は、絵具を叩きつけたような激しいタッチで描かれている。
陽は四歳だった。
千早町に引越した一九三二年前後から、熊谷守一の絵を特徴づける輪郭をくっきり描く線が表れる。
線でくぎり、はり絵のような形や線が、赤・青・褐色・黒などの色で平塗りされていく。
晩年になって写生に出歩くこともできなくなった画家は、茂るにまかせて草ぼうぼうの庭にゴザを敷き、日がな一日寝転がって蟻を見つづける。
墨絵の「蟻」は単純化された線とサファイア色が美しい。
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