民は食をもって天とす
内陸部の農村の暮らしはどんな状態なのでしょう。
今回の私たちの取材地は北京、上海、広東省と主に経済発展著しい大都会ばかりです。
そこでは国民一人当たりのGNP(国民総生産)が340ドルという発展途上国・中国の真の姿を窺い知ることは難しいのです。
私たちは、この広場の人々からできるだけ詳しく農村の様子を聞き出すことにしました。
一人目はニッカズボンをはいた中年の男。
河南省から汽車で3旦2晩かけてやって来たといいます。
「仕事は見つかりましたか?」
「1か月前に来たんだけど、まだ仕事が見つからないんだ。
広州市は仕事が見つかりやすいと隣村の人から聞いてきたんだけど、そう甘くないね」。
「村の暮らしはいかがですか?」
「とにかく現金収入がないんだ。ここでひと稼ぎして帰って家を建てようと思っていたんだけど…。
本当はもう村に帰りたいんだけど、帰りの旅費がないんだ」。